国際親善トピックス

KITAホームビジットの想い出

2019年1月

コースリーダー 三木義男

研修員の皆さんと記念撮影  平成24年(2012年)

私が、KITAホームビジットを開始したのは、平成3(1991)年です。当時、TOTO勤務の傍らでJICA研修の「生産管理」講師をしていた関係でKITAとの縁ができホームビジット(HV)制度を知りました。

それで、海外の方に少しでも日本の思い出を作って頂き、一方、私としては海外の方と直接触れ合う機会が出来ることから始めた次第です。

現在までに我が家へ訪問した研修員は、表に示すように117名(36か国)となっています。

この表は、研修員数の多い地域順に並べていますが、アジア(49名)と中南米(42名)が多い結果となっています。

また、国別では、最も多い訪問者はメキシコ(14名)で次にタイ(12名)となっています。

メキシコが最も多い理由は、KITA研修で来日したモンテレイ工科大学エクトル教授から夏季大学祭の講演を依頼されて私が二回メキシコを訪問した事からメキシコ研修員が増えました。


我が家へHVした研修員の集計(地域別人数)
さて、我が家のHVの特徴は、妻が着物の着付けの免許を持っていますので、女性研修員が多いことです。

着付けの写真を研修員がお互いに撮り合うために極力複数の女性研修員を招きました。

また、私の住んでいる京築地域は、歴史的建築物も多く、自然も豊であり四季に応じた風景を研修員に喜んで頂きました。

ここで、研修員との想い出についてご紹介します。このレポートを書くために、久し振りにHVアルバムを見返しましたが、当時のことを鮮明に想い出します。ここでは、その中の3名の研修員について回顧してみました。

まず、平成3年(1991年)に初めてHVに招待したメキシコ研修員のアドレアナさんです。当時は若戸大橋に近い北九州市戸畑区に住んでいました。

アドレアナさんと幼いころの娘たち(10歳と11歳)が一緒に記念撮影しました。その娘たちがアドレアナさんに習字を教えている光景が目に浮かびます。もう、その娘たちも30代後半になっています。 


着付け中のリザさん(インドネシア研修員) 平成11年(1999年)
次に、平成10年(1998年)のシリア大統領府科学研究センターのイヒサンさんです。写真では、妻の白い和服姿の隣に彼が微笑んでいます。

また、彼から届いたお礼の絵葉書を見るたびにシリア内線下で無事に過ごしているのか。大変心配しています。

そして、平成17年(2005年)には、ネパール研修員のサヌさんとサビルさんを招待しました。写真では、着物を着て、にこやかな絵顔で写っています。ですが、’15年4月25日発生のネパール大地震の影響がないかどうか心配です。

最後に、私のホームビジットの感想を述べます。

現在は、まさにグローバル社会です。世界があって、その中に日本が存在しているのです。

私は、我が家において世界の人々にHVを通じて接してきました。

世界の人々と直接、会話することでその国の状況を知ることが出来ましたし、それを引き金にして夫々の国に興味を持つことが出来ました。

その結果、グローバルな視点で物事を考え、判断・行動することで、地域社会への貢献活動が出来る起爆剤になっております。