研修員スピーチ

下水道システム維持管理(B)コース
〜オーブリーさんの謝辞

2016.3.05 閉講式

研修員:Ms. BUGTONG Anne Aubrey Guzman

世界各国から派遣された研修員は、北九州市(JICA九州)に集まり「下水道システム維持管理」の技術研修に参加し共通の友人になりました。

閉講式でスピーチされたオーブリーさん


古野理事長より終了証書を授与
JICA九州 井ア所長、

北九州国際技術協力協会 古野理事長 、

親切な研修担当員 迫野さん、

私達の父親のような寛大なコースリーダー 末田さん、

研修監理員の山根さん、

講師の方々、北九州市の職員の方々

仲間の研修員、および紳士淑女の皆様、

こんばんは;
今日は私たちが来日して53日目になります。私たちの大半が、この豊かな文化・歴史のある国での初めての滞在でした。日本人の寛大な心により、世界各地のメンバーがこの美しい国を訪れる機会をいただき、下水道システムの維持管理の技術を習得するだけでなく、ユニークな文化を体験することができました。


講義終了後の記念写真
私達の研修は講義だけではなく、体験の機会も与えていただきました。この研修の成果を享受する7ケ国の政府に代わり、帰国に際し深い感謝を述べたいと思います。
何よりもまず、その寛大な心で世界中に、特に発展途上国に研修を通じて技術を植え付けてくださっている日本の皆様・日本政府(JICAを通して)に感謝を申し上げます。
国・文化の異なる9人の参加者がここにいる理由は、まさしくその寛大な心の結果と言えます。

技術的専門知識と時間を惜しむことなく、エキスパートの専門性を高めてきた北九州国際技術協力協会に、「どうもありがとうございました」と申し上げたいと思います。
世界のリーダーが超大国の地位を得ることに焦点を合わせ、環境の保全は後回しにしているこの変化の時においては、持続可能な発展を達成するためには国際的な技術協力がとても重要です。

日本は、私たちの国の大半が目指している持続可能な発展をすでに実現しています。
北九州で培われた産業技術を分けてくださった皆様の真の努力は、決して無駄にすることなく、帰国次第有効に使わせていただきます。


企業訪問先で現場実習
下水道の計画、設計、運営、維持ならびに下水道システムをサポートする様々な関連技術を、講義や現場視察を通じて惜しむことなく提供してくださったすべての講師の方々に、深く感謝いたします。

一人ひとりお名前を挙げることが出来ないほど多くの講師の方々にお教えいただきましたが、皆様の講義は私たちの身についているということは解ってください。
皆様は他にも仕事をされながら貴重な時間を私たちのために作ってくださいました。皆様が私たちに与えていただいたすべての情報は決して無駄にしませんので、ご安心ください。

素晴らしくて明るい研修担当員の迫野さん、楽しく学べるようにしてくれてありがとうございます。勉強ばかりでは研修員の活気が無くなりがちになりますが、あなたは決してそうならないように、私たちに楽しみに満ちた学習経験をさせて、セミナー室の内でも外でも最高の日本を楽しむようにしてくれました。

山根さん、あなたは研修の間ずっと私たちの生活面に気を配ってくれました。
自分の仕事の枠さえも超えて、北九州市とその他訪れた全ての都市の、地図と最高の見どころの情報を提供してくれて、私たちがここ日本での滞在を楽しむようにしてくれました。あなたがそばにいてくれたおかげで、私たちの安全、健康、最適の学習経験が確実なものになりました。あなたに心からの感謝を表したいです。


末田CLと研修員の昼食会
末田さん、あなたは私たちのコースリーダーだけでなく父親でもありました。私たちが講師の専門知識を越えた質問をすると、講師をサポートすることができる優れたコースリーダー。あなたは私たちを歓迎すべく、クラスの内外でちゃんと楽しませるために、常に何かを用意しています。

私たちは講義と現場訪問の独創的なプログラムのおかげで、故郷を出発する前に自分のために立てたこの研修でのゴールを達成できました。また、市外の研修旅行のスケジューリングを工夫いただき、講義の後の時間を楽しませてくれました。私たちの滞在経験・学習経験はあなたが計画した通りのものになりました。

末田さん、この我々にとって異国の地で、講義中ばかりでなく講義後にも与えていただいた知識、温かい歓迎、専門分野での才能、また、時には公式カメラマン、ルポライター、日本における父親にもなっていただき、その全てにありがとうございました。私達はあなたを決して忘れません。あなたはいつも私たちの心にいます。
これがお互いに会う最後ではなくずっと連絡を取り合うことを約束します。

最後に、この外国の地で私の仲間として居てくれた親愛なる研修員たちに、この機会を利用して、個人的に感謝の言葉を述べたいです。
私たちは共に余暇を過ごし、日本を探検する冒険をしました。
この国での私たちの滞在は、この別れでほろ苦くなりますが、私はあなたたちを決して忘れません。共に過ごした時間はずっと大事に残ることでしょう。


研修員の誕生パーティー
ジェーン・グドールの言葉を引用してこの挨拶を閉じたいと思います。“あなたは1日たりとも周りの世界に影響を及ぼすことなく過ごすことはできない。あなたがすることが変化を生みます。どんな変化を起こしたいか、あなたが決めなければなりません。

アルバニア、カンボジア、インドネシア、ジャマイカ、モーリシャス、パレスチナ、フィリピンを代表して、どうもありがとうございました。