研修員スピーチ

【中南米/生産性向上活動普及】コース
〜ホセさんの謝辞〜

2014.7.18 閉講式

研修員:Mr. ROA GUTIERREZ Jose Alfredo

閉会式でスピーチされたホセさん


コロンビアから参加されたホセさん
当研修でお世話になりました皆様に感謝します。
JICAとKITAに対して、当研修を開催していただいたことを、心よりお礼申し上げます。特に河崎コースリーダーや全ての先生方に対してお礼を申し上げます。また、JICA関係者には我々の来日の手続きをして頂き有難うございました。

私たちは、多くの知識や経験を持って帰国しようとしています。技術的な側面ばかりでなく、この数週間で大変貴重な経験をたくさん積むことができました。研修の最初の頃に宮本講師から「おそらくあなた方は生産性についてノウハウを良くご存じでしょうが、研修中は日本で生産活動が機能してきたノウハウについて良く勉強するように」とコメントをいただきました。


古野理事長より修了書を授与されました。
研修を終える本日、私たちは日本で生産性が発展してきた理由をより深く理解することができたことをご報告することができます。また、それは私たちの国で大きな影響を与えることができる私たちの組織で不足しているものでもあります。私たちの来日当初より、滞在中も含めて、私たちは全ての活動について高い計画力というものを拝見しました。

また、それは、自分達にはできない非常に高いレベルであると考えさせられました。企業視察では、分刻みの視察が計画されていることを実感しましたし、計画に合うよう進行されていました。また、小さな企業においても三年計画で方針を立てられていることも理解できました。


安川電機協力会のQCサークル発表会会場
訪問した企業においても、列車の時刻がきちんと守られているように毎日の生活が規律正しく行われていることを知りました。規則を守る事や時間を守る事も研修の初日から大変勉強になりました。

企業視察では、訪問した企業の規律正しさが設計にも反映されており、他の活動を展開するための標準仕様にも反映されていました。その結果、実働する人達の全てが、操作・作業しても同じ結果が得られることも理解できました。

もう一つ、日本人の皆さんの改善を実現するための欲求について触れたいと思います。企業の中でも作業員の方が200以上の提案をされているとお聞きしました。全てが高い品質を有するものではないそうですが、最小の時間で考え、書き、提出するということは、その会社を改善しようとするその作業員の関心の高さを表しています。


安川電機協力会のQCサークル発表会会場
また、20年で環境を取り戻した北九州市も偉大な例の一つでした。そして、日本の企業は継続的な改善を果たそうとする世界中の企業の参考となります。

継続的な改善の道を進んできた日本の素晴らしい企業で働いてこられた講師の皆さんから今回勉強をする機会をいただき、ご経験や知見を分かち合って頂きました。また、現場で働くことの重要性や異なる規模の企業を訪問し、各々生産性に関する改善内容も勉強させて頂きました。

そして、常に道具が近くに配置され、その道具が工場でどのように使用されている
のか、作業ルールも観察ができました。これら全てがめったに経験できるものでなく生きた教材でした。この7週間の間、そのような経験ができて私たちは非常に幸運でした。今回の研修で直接、あるいは間接的にお世話になった皆様へのお礼の気持ちでいっぱいです。

私たちの一番の良いお返しは、研修中に学んだ全ての知識を自国に持ち帰り、
実践することだと考えております。

アリガトウゴザイマシタ!