研修員スピーチ

分散型汚水処理システム導入・普及
〜シャディさんの謝辞(レバノンから参加)〜

2018.9.13 閉講式

研修員:Mr.BEJJANI Chadi

世界各国から派遣された研修員の皆さんは、北九州市(JICA九州)に集まり「分散型汚水処理システム導入・普及」の技術研修に参加しました。

閉講式でスピーチされたシャディさん


閉講式終了後、関係者一同で記念撮影


JICA九州研修業務課長 井本浩之様、

北九州国際技術協力協会理事長 古野英樹様

こんにちは

“分散型汚水処理システム導入・普及”コースの研修員を代表して、私たちの母国が直面している環境問題へ適正な解決策が導けるように、排水処理に係る知識向上の機会と完璧な支援を提供してくださったJICA とKITAに心からお礼申し上げます。

このコースでは集中的な講義と適切な現場訪問によって技術的知識を得ただけでなく、日本社会の底流にある価値観という非常に貴重な宝物を発見する機会もいただきました。

こういう価値観は、日本のすべての公共場所の清潔さ、時間厳守や巧みな組織等に如実に表れています。



講師を囲んで記念撮影
また、日本は持続可能な発展の精神の定着に成功しているにもかかわらず、国が歩んできた環境汚染の歴史を隠そうとしませんでした。

元の姿を取り戻す前の川がどれだけひどく汚染されていたかを私たちに見せて、解決し難いことへ取り組んだ経験を私たちに伝え共有しようと一生懸命でした。

私は、より良い社会の実現に向け、成功の種を内に宿したメンバーが一丸となって労を惜しまず取り組むことで、夢が実現する仕組みを実例として見ました。


現在、環境問題は世界のある地域の特有のものではありません。

その脅威は地球全体に影響を及ぼし、全人類を危険にさらしています。

これらの問題に対処する日本の戦略は、時に本当の危険に気づかず苦しんでいる地域の理想的な参考として役立ちます。


企業訪問で実習中の研修員
私たちはこの4週間の経験とメッセージを受け取るだけに甘んじるつもりはありません。

それを母国に持ち帰り皆様の組織と協力しながらアクションプランを通じてきちんと実施いたします。

民間企業、工場、政府関係者、教育従事者にNGOなど、様々な協力者からの講義を通じてたくさんの知識を伝えてくださったJICAと KITAのすべての関係者の方たちに感謝いたします。

特に原口清史コースリーダーと波多野礼子コーディネーターに感謝いたします。

適切に指導いただき、また研修中ずっと付き添っていただき、重要な情報から毎日の生活で直面する小さい問題に到るまで、私たちに必要な全てを与えてくださいました。

二人は私たち研修員と日本で交流した様々な関係者をつなぐ重要な存在でした。本当にお世話になりました。

また、JICA九州スタッフの皆様には親切におもてなしいただき、我々が安心して滞在できるようにしていただきましたことを心から感謝しています。

私たちの旅はここで終わりますが、これは新たな始まりを意味します。私たちが目指す目標を達成するため、計画を実行に移す長い旅の始まりです。

私たちに必要な希望を与えていただきありがとうございました。

また、会う時までさようなら、美しい日本。

どうもありがとうございました。