研修員スピーチ

2023年度 地域の水問題を解決する実践的統合水資源管理(B) new!
〜Chaymaeさんの謝辞〜

2023.12.8 閉講式

研修員:Ms. EL HALI Chaymae (モロッコから参加)

2023年10月30日から12月9日までの6週間に渡り、アフリカ及び中近東地域の5カ国(エチオピア、ヨルダン、モロッコ、イエメン、ザンビア)から6名の研修員が北九州のJICA九州に集まり、統合水資源管理に関する研修が実施されました。

閉講式で謝辞を述べるChaymaeさん


閉講式終了後、関係者一同で記念撮影
皆さん
 日本での旅の終わりに、今日私たちはここに集い、私は感謝の気持ち一杯で皆さんの前に立っています。この研修の過程で私たちがどのように感じたかをお伝えするにあたり、私を信頼してくれた同僚を代表してお話しできることを非常に光栄に思います。その期待に応えられることを願っています。
 私たちは異なる国から異なる文化、異なる経歴をもって来ましたが、私たちは皆、この研修で学び、たとえ小さなことでも、自国で変化を起こしたいという意志を持って日本に来たと信じています。


研修先での集合写真1
 先ず、国際協力機構(JICA)と北九州国際技術協力協会(KITA)の皆様には、このような研修プログラムを実施する機会をいただき、心より感謝申し上げます。私たちは皆、IWRM(Integrated Water Resources Management)が何であるかについて異なる期待と異なる理解をもって来ましたが、今では私たちは皆、それが本当に何を意味するのか、そしてそれをどのように実行するかを学んだと信じています。JICA九州次長の山口さん、KITA研修部長の北村さん、本日はご来場いただき、また研修プログラムを成功させていただき、ありがとうございました。
 知恵と優しさに溢れたコースリーダーの緒方さんには特に感謝します。私たちに故郷のように感じさせてくれたあなたの努力とおもてなしに感謝します。あなたのご指導、絶え間ないフィードバック、貴重なアドバイスに感謝いたします。あなたは素晴らしい人です。ありがとうございました。


研修先での集合写真2
 そして、非常に親切で献身的な人、私たちに非常に忍耐強く、講義中だけでなく、自由時間に私たちが何を食べたり、探索したりできるかなどを細部にまで注意を払ってくれた彼女がいなければ、ここまでたどり着くことはできなかったでしょう。彼女は常に私たちの滞在のあらゆる側面に関与し、私たちの考えやアイデアを伝え(翻訳し)、私たちの懸念を理解しようとしてくれました。唯一無二の存在であった研修コーディネーターの山根さんに深く感謝します。ありがとうございました。
 そして、JICAオフィサーの中司さんを忘れることはできません。彼女は私たちの滞在を円滑にしようと、私たちの心配事を解消し、私たちのニーズを満たしてくれました。あまりお会いできなくても、裏で一生懸命動いてくれていることはわかっています。あなたの努力にとても感謝します。
 また、時間を惜しみなく割いて、経験や専門知識を共有してくださった尊敬する教授や専門家の皆様にも深く感謝します。彼らの献身に心から感謝しています。そして、私たちは自国が直面している水問題に取り組み、水を管理する際にIWRMを適用するために、彼らから学んだことを必ず活用していきます。
 私たちを温かく受け入れ、躊躇することなく仕事や経験を惜しみなく共有してくださったさまざまな組織に感謝の気持ちを伝えたいと思います。


研修風景
 このプログラムの熟慮された設計と情報の豊富さに深く感謝していることを強調したいと思います。これにより、統合的な水資源管理を実施するためのさまざまなアプローチを包括的に理解することができました。プログラムの構成と内容により、IWRM、洪水制御、流域管理、気候変動、合意形成、監視などの背後にある意味を理解することができました。全体として、このプログラムは私たちの洞察力を大幅に豊かにし、全体的かつ持続可能な方法で水資源を管理することの複雑さに取り組むための知識を身に付けました。
 もちろん、JICA職員の皆さんにも感謝せずにはいられません。彼らの優しさと温かさは本当に格別でした。彼らは私たちをこのセンターの中でくつろがせ、私たちの名前を覚え、常に笑顔で私たちの懸念に対処してくれました。とてもありがたかったです。
 このコースでは、技術的な学習だけでなく、日本の社会的価値観に触れる機会がありました。あなた方の礼儀正しさ、敬意、時間厳守、清潔さ、そして物事を整頓しようとする真剣さに私たちは刺激を受けました。私たちは常に日本を全ての模範と考えてきましたが、その考えは人々の行動によって証明されました。


中村哲医師の記念碑前にて
 最後に、知らず知らずのうちにこのプログラムに参加していた方に、このスピーチを捧げたいと思います。彼のアイデアと、困っている人々の生活を改善するための彼の献身は、人生で本当に重要なことについての教訓を私たちに与えてくれました。私はいつも彼の言葉を覚えています。“光になれ” 中村哲先生、私たちを善良な人間に育ててくださりありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。
 夕日の国モロッコから日出ずる国に感謝を捧げます。この経験はいつまでも私たちの心に残ります。
アリガトウ ゴザイマス。