研修員スピーチ

2024年度 リサイクル推進による循環型社会構築に向けた廃棄物の適正処理技術 new!
〜Samuelさんの謝辞〜

2024.10.29 閉講式

研修員:Mr. ALMEIDA FONSECA Samuel(ブラジルから参加)

9ヶ国(アルバニア、アンゴラ、ブータン、ブラジル、キューバ、コンゴ民主共和国、モーリシャス、南スーダン、スリランカ)から9名の研修員が、2024年9月11日から10月30日までの50日間、北九州市のJICA九州に集まり、廃棄物の適正処理に関する技術研修が実施されました。

閉講式で謝辞を述べるSamuelさん


閉講式修了後、関係者一同で記念撮影
親愛なる同僚、そして友人の皆様へ

 今日、私たちは人生を変える経験に別れを告げます。この数週間は、学習と交流に満ち溢れた濃密な期間であり、私たちは、私たちの時代と地球の未来にとって非常に重要な課題である健全な循環型社会の構築を目指して、廃棄物管理の複雑さを一緒に探求しました。
 先ず、この協力並びに資金を提供してくださった日本社会に対し、本コースの運営を担当したJICAチームとスタッフに深く感謝の意を表したいと思います。献身的な対応と細部への配慮が、この体験を思い出深いものにしてくれました。私たちは、廃棄物管理における持続可能性とイノベーションにおいて世界的な基準となる国である日本に滞在できるという特権に恵まれました。私たちは、理論が実践された場所や、環境政策がコミュニティ全体をどのように変えることができるかを証明した実際の具体的な場所を訪れました。それは私たちを専門家としてだけでなく、一般市民としても間違いなく有益な経験でした。


研修風景1
 また、ユキさん、指輪さん、三浦さん、そしてこのテーマに関する知識だけでなく、情熱も共有してくれた全ての講師の方々に感謝します。それぞれのプレゼンテーション、現地訪問、講義は、コミュニティの関与、政府の支援、及び企業の役割の重要性を理解し、廃棄物管理をより広く、より統合された方法で観るように私たちを動機付けしてくれました。

 また、同僚の皆さんから学んだことは、筆舌に尽くしきれません。このコースには9ヶ国からの研修員が集まり、視点の多様性はまさに贈り物でした。皆さん一人一人と話し、課題と解決策を共有し、各国の現実と背景を理解することは、とても刺激的でした。皆さんがもたらした新しいアイデア、解決策、視点は、私たちの議論を豊かにし、廃棄物管理のような地球規模の課題に取り組むためには国際的な協力が不可欠であることを私たちに理解させてくれました。


研修風景2
 残念ながら、コースが終了する前にクレシュニーさんに別れを告げなければなりませんでした。彼女は先に帰国しましたが、彼女は足跡、貢献を残してくれました、そして私たちは彼女の友情、寛大さ、模範を私たちの記憶に留めることでしょう。私たちの心からの願いは彼女と共にあり、彼女もまた、私たちが一緒に学んだことを彼女の国で適用してくれることを願っています。

 この旅の終わりにあたり、新しいツールや知識だけでなく、学んだことを適用し、共有する責任をもって私たちは帰国します。私たちは、変化とは継続的なプロセスであり、献身と忍耐が必要であることを知っています。私たちは、この分野の専門家として、コミュニティ、政府、そして協力する企業に影響を与えることを約束します。課題は大きいですが、私たちは皆、より良い準備をし、何よりも、どんな困難に直面しても立ち向かうためのモチベーションを高めてここを去っていくと信じています。JICAによって可能になった日本と私たちの国のパートナーシップが、より公正で持続可能な社会の実現に向けて、両国間のリーダーシップと良好な関係を創出する上で、引き続き実り多いものとなることを願っています。


研修風景3
 皆様に心より感謝申し上げます。ここで築いた友情と協力のネットワークをこれからも大切にし、日本で共に経験し、学んだことを今後の行動に反映させてくださいますように。
 皆さんが無事に帰国し、皆さんの国やプロジェクトで多くの成功を収めることを願っています。そして、この別れが「またね」というものになりますように。ありがとうございました。