研修員スピーチ

2024年度 持続的な都市開発のための都市経営(B) new!
〜Gahさんの謝辞〜

2024.11.01 閉講式

研修員:Ms. MADRIGAL GARRO Ana Gabriela(コスタリカから参加)

6ヶ国(ボリビア、ブラジル、コスタリカ、ドミニカ、エルサルバドル、ペルー)から6名の研修員が、2024年10月15日から11月5日までの22日間、北九州市のJICA九州に集まり、都市経営に関する研修が実施されました。

閉講式で謝辞を述べるGahさん


閉講式修了後、関係者一同で記念撮影
皆様こんばんは
 私は、お祝いの瞬間を長年楽しんできましたが、今日はその中でも特別な時間です。 日本のような模範的な国で、この北九州市において、仲間とその国々、そして私の国を代表してスピーチをさせていただくことになり、名誉と責任を感じながら、この機会を楽しく享受しております。
 頭に浮かぶことは、いくつかありますが、先ずは、私たちは何者なのか?ということです。自身のルーツ/原点から、何を築き上げてきたのか、何かを見出してきたのか。私たちが何者であるかということのかなりの部分が、確かに、私たちのルーツに関係していると思います。私たちが何を標榜し、情熱を持ってそれに取り組んでいるかにも関るのです。
 そのルーツを考えていると、自分自身の国の存在にも気づきました。これから私は、課題対応、プロジェクトという、自身の道を歩むことになります。自分達と日本のルーツ/原点との違いを発見しながら、先生方や研修員の仲間と共に、各講義や見学で疑問を共有し、そこから多くの発見/気づきを得ることができました。


研修風景1
 この3週間、疑問を通してそして自身の今後の活動を組み立てる過程で、身近なところから、そして遠くから、同胞から、私たちを結びつけたり遠ざけたりする違いからも、多くの気付きがありました。そしてそこから、自身の原点、疑問、支援、事業の枠組みを考えてきました。
 また、私たちは自分自身を再認識する機会を与えていただきました。例外なく、私たちは、過去とは異なる、違いをもたらしている世代の一員なのです。全員で共に作り上げ、その集団の声/意見を反映させるのです。私たち全員は、おそらく各自の背景は異なりますが、抱えるいくつかの重要な要素によって今の時代を共有しています。2050年ビジョンに向けてのチャレンジには、間違いなく変化が必要です。そのために、壁を突破し、変化をもたらすために活動していかなければなりません。


研修風景2
 JICAで過ごした日々やこの研修での学びを、今後の仕事や 市民活動に活かしていきます。市民の生活の質を向上させるという信念のもと、公務員としての礼節を持ち、変革していきます。私にとってJICA九州での経験は、大きな意味を持つものでした。知見を高め、体験し、学び、そして知識・情報の共有ができたことは大きな成果です。滞在で最も有益であったことのひとつに、自分自身の生き方を分析し、どう社会生活に貢献できるのかを考えることがあげられます。私たちの社会に対するコミットメントは、仕事や市民活動を通じて、疑問を持ち、後ろを振り返り、これまでの常識/慣習を超越していくことです。


研修風景3
 仕事上の経験について交流してくれた仲間たちに感謝します。そして仕事を超えた友人として付き合えた瞬間に感謝します。
 最後になりますが、扉を開くことで、私たちはパイオニアになれるでしょうか? 今日この言葉を述べる機会を同僚たちが与えてくれたのは、私がこの扉を開いたからにほかなりません。この扉は開いたままにしておくべきです、喜びを育み、改めて心を通わせていきたいと思います。今日(こんにち)私たちの国々や都市を取り巻く環境には様々なことが起きています。国や文化を超えた交流と友好関係を強化することで、私たちの都市の調和とレジリエンス、そして持続可能性を達成していくことを目指していきます。
皆様、ありがとうございました。

コスタリカ、チバス市役所
都市経営部長 ガブリエラ