研修員スピーチ

下水道システム維持管理(B)
〜マヘルさんの謝辞〜

2015.3.06 閉講式

研修員:Mr. HAMDAN Maher Mousa Hussien

9名(7ヶ国)の研修員は、2月の寒い日本で「下水システム道維持管理」コースに
参加し、共通の友人になりました。

閉講式でスピーチされたマヘルさん


・JICA及びKITAの代表者の皆様、
・北九州市の講師の皆様、
・来賓の皆様、
・一緒に学んだ仲間たち。

研修コースの最終日となるこの閉講式典においでいただき、ありがとうございます。

下水道維持管理システム(B)のトレーニングコースで7か国からの仲間を代表して、閉講式のスピーチをする機会を与えていただき光栄に思います。

最初に、日本国際協力機構(JICA)に対し、この美しくすばらしい日本に来る機会を与えてくださったことに感謝したいと思います。このコースで学んだということは、私たちの仕事、そして科学的なものの見方という点において、重要な経験となりました。
北九州技術協力協会(KITA)に対しては、このレベルの高いコースを用意してくださったことに感謝します。このコースは私たちのコースリーダーである末田氏によって、高度で専門的に組み立てられ運営されました。

JICAとKITAのみなさん、私たちは2か月前にこのコースで研修を受けるために、母国の人々、友人たちを置いて出立してきました。私たちは、財政面やまた運営面で、私たちを受け入れるための皆さんの一生懸命な努力に心から感謝します。私たちは、日本の方にしていただいたことを決して忘れないでしょう。



講義後、講師を囲んで記念撮影
日本の政府に対しても、私たちは、自国の政府に代わってお礼を申し上げたいと思います。なぜなら、私たちの母国に於いて、他のセクターでも、そこでの機能向上のために日本政府が手助けしているからです。日本の支援は、教育やインフラのレベルまで、たくさんのプロジェクトにわたっています。私の国の人々はこのことを永遠に記憶にとどめることでしょう。

北九州市の上下水道局の方々、そして組織と同じく個人の講師の方にも、私は心からの感謝を捧げたいと思います。講師の方々は、計り知れないほどの貴重な知識や経験を分けてくださいました。私たちは多くの工場、下水処理プラント、その建設現場や管理現場を視察しました。そして日本の人の持つ非常に強い責任感というものに気が付きました。日本の方々は、私たちのことをこれ以上ないというほど快く受け入れてくださり、そして、大変有益な多くを教えてくださいました。

私たちはまた、日本の文化がどのようなものかを知るためにホストファミリーを訪ねました。日本の人たち、特に北九州の人々はすばらしいと思いました。日本人は本当に賞賛に値する人々だと感じます。自然を敬い、自分自身と他を尊重する。私たちは、日本の人々が、他の人々に共感を持ち、助けることを好むということに気が付きました。自国の人々に代わって、自宅や組織、会社や工場に快く呼んでくださったことに、心から感謝を申し上げたいと思います。KITAのみなさん、ホームビジットを計画してくださってありがとう。このことも決して忘れないと思います。


山根コーディネーターと研修員
木田さん、私たちのために多大な時間をとり、配慮してくださったことに感謝します。一緒に講義に出席することはなかったものの、この研修コースの成功の裏には、木田さんのひとかたならない努力があったのだと確信しています。そのことに対し心から敬意を表したいと思います。

山根さん、私たちはあなたとあなたの通訳を、懐かしく思うことでしょう。あなたは本当にプロの通訳でおられます。私たちは通訳プロセスが簡単なものではなく、疲労の激しいものであることを知っています。ですが、あなたは疲れ知らずで通訳を続けておられました。山根さん、あなたは常に私たちを助け、時間割通りに私たちが動けるよう配慮し、講義や視察その他の活動に私たちがきちんと対応できるようにしてくださいました。あなたの“Ohayo Gozaimas”という声は忘れられないと思います。また、疲れているときにも見せていた明るい笑顔も。あなたに感謝するとともに、尊敬したいと思います。

JICAのみなさん。KITAのみなさん、ここに来て下さった全てのみなさん、私たちが研修を受けたこのコースは、末田さんによって専門的なレベルで組み立てられ運営されたものでした。


末田コースリーダーと研修員
私たちは、特に末田さんに対して、私たちの心からの深い感謝の気持ちを表したいと思います。

末田さん、あなたはすばらしい指導者であり、それを証する事柄があります。あなたは、すぐれた教師であり、高度の知識や経験を持っておられます。私たちはこれまで多くのワークショップやコースに参加しましたが、あなたのような講師に出会ったことは決してありませんでした。末田さん、私たちはあなたから本当に多くを学びました。私たちは持続性を達成するための課題をどう乗り越えるかについて学びました。私たちは、あなたから、達成したいという気持ちや他の人を助けるという気持ちの前には、年齢など問題にならないということを学びました。

あなたは下水道システムや水の処理については、厖大な経験を持っておられます。私たちはあなたから、この分野について多くの新しいことを学びました。
末田さん、あなたはいつも、私たちと一緒にいました。あなたは私たちを多くの楽しく興味深い場所に連れていってくださいました。私たちは、末田さんと経験したことを忘れないだろうと思います。私たちは、JICAとKITAの方に、「あなた方はとても幸運だ、末田さんがあなた方といっしょに仕事をしているのだから」と言いたいほどです。末田さん、私たちは、あなたの、惜しみないご努力に感謝します。

●Watashitachi-no Leader‚ watashitachi-no Sensei‚ watashitachi-no Nihon-no
Otousan‚ Sueta san!
●Anata-wa idaina kata desu. Watashitachi-wa anatano-koto-o kesshite
wasuremasen.
●Watashitachi-no kuni-ni kitekudasai!


研修員が母国語で【ありがとう】
この研修コースの研修員である、友人、また仲間たち、( スベトラナ、タチアナ、イネス、ベシアナ、ロドリゴ、エヴァートン、ダミオンそしてアブデルカダール)、私は今何を言っていいのかよくわかりません。私たちは異なる国、異なる文化、異なる地域からやって来ました。しかし、60日も一緒に家族のように過ごし、切磋琢磨し、一緒に外出し、一緒に笑い、そしてずっと友だちでいて、日本のことを忘れないのと同じようにお互いを忘れまいと決めました。JICAに、このようにお互いを知る機会を与えてもらったことに感謝したいです。私はあなた方にさようならということができないのです。かわりに、またすぐ会いましょう”Dewa Mata”....と言います。

大事なことをひとつ言い残しました。
JICAとKITAのみなさん、講師の方、日本の方々、私たちは、自国に帰ることがとてもうれしいのです。しかし、あなたがたと別れるということがとても悲しい。
しかし、私たちに6つの言語でお礼を言わせてください。
そして最後に「ありがとう」と日本語で言います。

Arigato Gozaimashita !!