国際研修部トピックス

2019年度 「アフリカ地域 起業家育成・中小零細企業活性化」コース
将来のユニコーン企業開発を目指して

2019年11月13日〜12月13日

コースリーダー 中島 康紀

九州大学 ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター 工房室見学



本研修はアフリカ地域の若手起業家や中小零細企業経営者、それらを支援する行政官が、日本の企業経営の戦略、人財育成などを習得することで、自国の中小零細企業の振興や地場産業の活性化を図ることを狙いとし、2019年度で8年目となる民間セクター開発では歴史のあるコースです。

今回は、ボツアナ、コンゴ(民)、エジプト、エチオピア、リベリア、マラウイ、ソマリア、タンザニア、ウガンダ、ザンビアの10か国10名の研修員で約5週間の研修期間でした。

近年のICT(情報通信技術)の進展はアフリカにおいても目を見張るものがあり、またそれらを活用したビジネススタートアップも非常に活発になっているところから、日本における官・学のスタートアップ支援やICTを使ったビジネス事例の研修を組み込んだ研修デザインとしました。

特に、今回は若い起業家、民間の支援機関経営者が参加しており、これには非常にインスパイアされたようでした。

また、これらに従来からの一村一品運動やカイゼンなどを組み合わせバランスの取れた研修になったものと思います。


事業計画策定ワークショップ
このコースを通じて特に学んでほしかったことは、起業や企業経営には、しっかりした事業計画が必要だということです。

いかに良いアイディアや技術でも事業計画の裏付けがなければ絵にかいた餅でしかありません。それを肝に銘じていただき、研修員の活躍でアフリカから数多のユニコーン企業が輩出することを期待しています。