理事長挨拶
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理事長あいさつ

北九州国際技術協力協会
理事長 山本 郁也

丸3年に渡った新型コロナウィルスによる社会の閉塞感も、マスク着脱の自由化、2類指定の感染症から5類指定への変更等により、少しずつではありますが平常状態を取り戻しつつあるように思います。全国の観光地でもインバウンドの観光客が戻りつつあるとのことですが、先日たまたま京都を訪れた際に、極端なことを言えば観光客の半分近くが外国人のように感じました。やはりこの3年間、世界中が事実上、国を閉ざして自由に行き来できない状態だったのが、如何に異常なことなのか改めて認識しました。

 私たちKITAの活動も、ネット空間でのバーチャルなやり取りが主体で、海外との行き来が停止した状態が長らく続きましたが、昨年後半からは、国際航空便の再開に合わせて、海外からの研修員の受入れ、技術協力のための海外への人員の派遣を本格的に再開できる状況になりました。その結果、研修事業では当初予定していましたコースの半数はリモートでの開催を余儀なくされましたが、残りのコースについては予定通り来日研修を実行することができました。来日研修ではリモートに比べて講師と研修員との質疑も活発になったとのことで、改めてリモートの良い面はあるものの、人と人が対面で向き合うことの意味を強く感じました。
 また、技術協力事業におきましては、本来は既に完結していなければならない案件が積みあがっていたのですが、半年間の活動によりほぼ完結の状況に導くことができ、現地の関係者の皆さんからも感謝の言葉をいただくことができました。このように活動できましたのも、国内、海外共にコロナが治まり切れていない中で協力いただきました関係者の皆様方や、業務に当たったKITAメンバーの努力の賜物であり、心より感謝申し上げます。

 さて今年度の活動でありますが、海外研修事業は昨年度から新規にスタートし、研修員にも好評を得ました「水素エネルギー利用の推進」コースを継続すると共に、数コースの新規研修コースの実施を予定しており、全体のコース数としては昨年度並みを目指しております。技術協力事業につきましては、実行中の案件をほぼ終えたために、今年度は企画段階の案件の推進と新規案件の発掘に全力を尽くす所存でございます。今後とも、KITAの種々の活動に対しますご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。