理事長あいさつ

北九州国際技術協力協会
理事長 山本 郁也
一昨年発生した新型コロナウイルス感染症は、昨年も衰えを見せることなく世界中を席巻しました。国内においても、オリンピックが無観客開催に追い込まれるなど多方面にわたり大きな影響と被害をもたらしましたが、ワクチン接種の推進、医療関係者の努力と国民全般にわたる予防対策により秋口から終息の気配をみせつつあるものの、未だ気を抜けない状況が続いています。
昨年のKITAは一昨年と同様に海外との人的な交流が完全にストップするという厳しい状況のもと、研修事業はWEBを活用してオンデマンドやライブを組み合わせたオンライン遠隔研修を進化させ、技術協力事業は現地関係者との調整、実行状況確認をWEB会議を活用して行うことで最低限の事業推進を行い、北九州メンテナンス研究会はZOOM遠隔セミナー化という新しい事業形態を定着させつつあります。
いみじくも、今年の干支である『壬寅(みずのえ・とら)』の意味は、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年ということだそうです。まさに2年間吹き荒れたコロナ禍という嵐を乗り越えて、今年が芽吹きの年となり、華々しく新しいことが生まれる年となるよう皆様とともに祈念したいと思います。
ここで、今年度の事業計画の進捗状況について簡単にご説明したいと思います。
1.KITAブランド実現に向けた事業力強化・充実
1)研修ブランド・・コロナ共存下での持続可能な研修事業の計画と実施
@研修のさらなる充実と拡充
A最適な研修の実行
【進捗】
新型コロナウイルスの影響により、2021年度もオンラインによる遠隔研修が継続
しています。当初予定していた遠隔研修と来日研修の組合せも、全て遠隔で完結する
方針に変わり企業訪問もビデオ撮りによる配信を推進しています。
2)技術協力ブランド・・コロナ共存下での市内に蓄積された技術・ノウハウを活かした
海外技術協力及び市内企業の海外展開支援
@国際協力・技術協力の推進
A市内企業の海外ビジネス展開に対する積極支援
B北九州メンテナンス技術研究会活動の活性化・事業拡大
【進捗】
新型コロナウイルスによる出入国規制により、事業活動は全面的に中断。WEB会議によ
る海外現地との連絡、状況確認、事業管理をおこない事業の再開に備えています。
一方、北九州メンテナンス研究会のセミナーはZOOMによる遠隔セミナーに切り替え順
調に推進をしており、移動時間に制限されない、遠隔地からの参加が可能になるとい
うメリットも出ています。
2.事業運営効率化の一層の推進
1)事業環境の変化を踏まえた持続的事業運営の検討
2)事業運営リスクの見える化と対策の実行
【進捗】
新型コロナウイルスとの共存が必要になる状況下で、持続的事業運営の課題等の検討を
開始しました。またメール及びWEBシステムのクラウド化に続き、セキュリティーを
高めるため、主要サーバーのクラウド化を実施しました。
3.公益財団法人運営の確立 透明性・公正性及び情報公開の徹底
1)保護情報の厳守と情報公開の徹底
2)時代の要請に応じた適切な改革と対応
3)公益財団法人として法令順守と日常マナーの確立
4)風通しの良い環境作りの実現
【進捗】
北九州市外郭団体として、また公益財団法人として法令順守を基本に、更なる透明で、
公正な組織運営に努めています。また「働き方改革』で求められる対応も関係部門と連
携し実施しています。
昨年は新型コロナによる2年続きの事業の停滞という厳しい年になりましたが、コロナ下での経験を活かしつつ事業環境の変化に対応できる柔軟で、持続力を備えた組織運営を目指していきたいと思いますのでご協力とご理解をお願いいたします。最後に皆様及びご家族の皆様のご健康とご発展を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。